眼が乾燥しやすいドライアイで悩んでいる方は多くいると思います。「
眼が乾燥するのはコンタクトを付けているからかな」「ドライアイだけなら目薬を付ければいいかな」と思う方もいると思います。
しかしそれは単なる眼の乾燥だけではないかもしれません
眼の乾燥以外に口が乾いたり、皮膚が乾燥しやすかったりしませんか
今回は眼の乾燥やその周辺症状について少し考えてみたいと思います。
眼の乾燥以外に口が乾きやすかったりすることはありませんか。
それはもしかしたらシェーグレン症候群という病気かもしれません。
「なんかあまり聞いたことないな」「なにそれ」と思う方もいるかもしれません。
実際にこの病気で病院に受診されている方はあまり多くないのが現状です。日本では数万人ほどだといわれています。
しかし前回書かせていただいた関節リウマチの患者の30%がシェーグレン症候群を合併しているとも言われています。
リウマチの患者さんは全国で約700万人いると言われています。
単純計算で200万人以上いることになります。
他にも初期の症状でドライアイと認識している方や、年齢による口の渇きがあるだけだと考えている方もいるかと思います。
もし眼の乾燥、口の乾燥がある場合はまずこのシェーグレン症候群という病気を考えてみる必要があるかもしれません。
シェーグレン症候群について更にお伝えすると、男性に比べて女性の方が圧倒的に多いと言われています。
女性の方が14倍ほど男性より多いと言われています。
女性、眼の乾燥、口の渇きがあったらひとまず病院に行ってみてください。
どの科がある病院に行くべきかというと、眼科、内科、膠原病科などがいいと思います。
ただ色々な検査をすることでシェーグレン症候群と診断されるので、血液検査などを行っている比較的大きな病院が良いと思います。
これまでシェーグレン症候群についてお話しされていただきましたが、くわしい治療については医師の指示に従ってください。
ただそれまでに自分でできる対処法についてお伝えします。
眼の乾燥に関しては、市販薬ある眼の潤いを与える点眼薬で対処は可能です。
処方箋ではヒアレインミニという点眼薬が出る場合がありますが、市販ではコンドロイチン硫酸エステルナトリウムをいう成分が入っている点眼薬でほぼ代替えが可能となります。
また眼の保護するということでは、サングラスを使用することも大事になります。
口の渇きについては麦門冬湯というものが市販薬ではあります。
この漢方薬は乾いた咳にも用いられるお薬なので、風の常備薬として持っているのもいいかもしれません。
また口腔内を湿らせるジェルのようなものも市販では売っているので探してみてください。
上記で市販薬などでの対処法をお伝えしましたが、結論としては病院からもらいる薬剤の方が良いと思います。
難しいお話になりますが、シェーグレン症候群という病気は自己免疫疾患の一種と言われています。
これは自分の体を自分の免疫系が間違って攻撃してしまう病気なんです。
そのためその免疫系を抑える薬剤などを使えばそもそもの症状が治まることも考えられます。
ただ免疫を抑えるので風邪をひきやすくなってしまうデメリットなどもあるので、怖い方や慎重に治療したい方は市販薬で対処してみてください。
これで今回のお話は終わりになります。少しは参考になれたでしょうか。
では次回の投稿で~